開幕したばかりの2013-2014ジャパンラグビートップリーグ、早くも今週末には第2節を迎える。
どのチームも勝ちたかった開幕戦、けれども勝利の女神はどちらかに微笑んだ。
負けたことをひきずる必要などないが、その悔しさは決して忘れない。
勝者になれなかったチームの今節にかける思い、勝利への拘りはひとしおだ。
スピアーズにとってもそうだ。
そして対戦相手 近鉄にとってももちろんそうだろう。
だから、今節 ホームとも言える 秩父宮で繰り広げられる一戦は、勝ちに飢えた両チームの
熱い熱い戦いになるに違いない。
前節の結果、目の前の対戦相手、様々な理由、戦略で多くのチームが毎試合ベストの布陣を整える。
そしてその選手起用も2年前に外国人選手の出場枠が2名になったことにより変化を遂げてきた。
日本人国籍を取得する帰化選手も増え、そんな選手がチームに所属することももう稀ではない。
むしろ外国人選手的パワーを持った日本人選手としてキーマンとなる。
スピアーズにも今季 日本国籍を取得し、その出番を待ちわびていた者がいる。
No.8 タキタキ・エロネ
その風貌を見れば、彼に求められることは何か一目瞭然。
ボールを持って前に出る、No.8というポジションにとっては使命かもしれないが、この大きな肉体から
繰り出す爆発的なパワーは日本人にはない武器である。
小細工なしに待ち受ける壁に真向勝負、敵の壁が高く、厚ければ厚いほど、そのパワフルな突進は
輝きを増し、拮抗した試合で大きなチャンスを作り出す。
同じく日本人らしからぬ日本人FWを有する近鉄に、ぶつかり、前進し、勝利を呼ぶために抜擢された
No.8、その地響きを鳴らすような走りに是非とも注目したい。
9/7(土)17:00KO、秩父宮ラグビー場での近鉄ライナーズ戦、プレーも風貌も外国人級、
それでも正真正銘日本の心を持った背番号8にご注目ください。