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2020.05.18 ニュース・トピックス

2019年度退団選手コメント(伊藤有司選手)

伊藤有司
年齢:33歳
ポジション:ウィング
スピアーズ在籍:在籍年数2010-2020(10年間)
スピアーズcap数:84cap


クボタスピアーズのベテランウィングの伊藤選手が10年間のスピアーズでの活動を終えました。
伊藤選手は、チームからは「ジョン」の愛称で親しまれ、試合中にライン際から聞こえる大きな声は試合会場で伊藤選手のプレーを見たことがあるファンの方ならお馴染みの存在かもしれません。


伊藤選手の魅力のひとつがその身体能力。
ウィングとしてのスピードはもちろんのこと、タックルされても倒れず相手に捕まりながらトライまでボールを持ちこむ強さや、大きな外国人選手相手にも果敢にタックルする姿はチームメイトからも頼られる存在でした。


なによりもその特徴は大きな声。たかが声と思われるかもしれませんが、スポーツの中でも広いピッチで戦うラグビーというスポーツには大切な要素です。特にライン際でゲーム全体を見ることができるウィングというポジションならなおさらです。
どんな厳しい戦況でも、どんなチームが疲労困憊の中でも、試合中でも練習中でも合宿中でもオフフィールドでも、彼の前向きな声かけに励まされた選手は多くいます。


トライゲッターのウィングという花形ポジションでありながら、だれよりもラグビーの精神のひとつである「一人はみんなのために」を体現する選手が伊藤選手です。


伊藤選手より以下の通り、コメントを頂きましたのでご覧ください。


①クボタスピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。

「クボタスピアーズでの印象に残る試合はたくさんありますが、中でも1番は1年目のトップリーグデビューとなった第5節サントリー戦です。緊張と興奮で全く疲れなかったことを思い出します。
初出場・初ボールタッチ・初トライの初めて尽くしでした。こんな選手は中々いないと私の自慢です。
他にいたら教えてください。」


②クボタスピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。

「伊藤 有司です。
クボタスピアーズで10年プレーさせてもらい感謝しています。
そしてファンの方と出会えて、応援してもらえたことも感謝しています。
1人1人のファンとの思い出も濃かったです。ラグビーの良い部分だったと改めて感じました。
応援してもらえる力は無限大でした。
今後もクボタスピアーズを宜しくお願いします。支えてください。
ありがとうございました。


今までラグビーをさせて頂いた、修徳高校、天理大学、クボタスピアーズでラグビーができ、良き指導者、良き仲間に恵まれ、周りのお陰で、無名・無印の自分がここまでラグビーできました。
私のラグビー人生に関わってくれた方々に感謝しています。
ラグビーにも感謝しています。


ラグビーへの感謝の1番はラグビーというスポーツがあったこと。ラグビーをするキッカケをもらえたこと。ラグビーをさせてもらえたことです。


幼稚園からずっとサッカーをしていて、みんなでサッカーをするのが楽しみなサッカー少年でした。


中学でもサッカーを続け、楽しかったし一生懸命やっていましたが、自分のレベルが大したことはないと悟り、サッカーから逃げ、遊びに走ってしまいました。
その時に、幼馴染の兄がラグビーをしていたことでラグビーというスポーツを知りました。どんなスポーツなのかもわからず、幼馴染と自分のお互いの家族みんなで修徳高校ラグビー部へ見学に行った事を覚えています。
その高校で友人3人と一緒にラグビー部に入部しようという話になり、高校の監督に挨拶をし、受験する約束までしていました。


ですが、当時の私は「楽しければ全て良し」という考えで、人生を舐めていました。
「高校でラグビー部に入部したら縛られる」「勉強が大変そう」など、全てネガティブな考えでその時の楽しいだけの生活を選び、都立高校へ入学してしまいました。仲の良かった3人のうち、1人は兄と比べられるのが嫌で違う私立高校、1人は修徳高校、自分は都立高校と全員がバラバラとなり、自分以外はラグビーを選びました。


都立高校へ入学してからは、学校以外はただ遊びだけの楽しさを満喫している生活を送っていました。目標も欲も何もなく、なにか物足らない生活が2ヶ月続いたところで不登校になり、遊び呆けていました。
その間、親は静かに見守ってくれ、親の仕事の手伝いや公共職業安定所(ハローワーク)に連れて行かれました。
だんだんと現状や未来を考えだし、モヤモヤしていた時に、本来行こうとしていた修徳高校でラグビーをしていた友人から「監督がこう言ってたぞ。」と言われました。
監督「あいつ(伊藤選手)はなにしているんだ?」
友人「既に高校をやめ、遊び呆けています」
監督「連れて来い」
自分の中でこの話を聞いた時に、ハッと思い、頭を丸め(昭和の考え)、修徳高校のラグビーの試合を観に行き、改めて監督へ挨拶しに行きました。
グランドで「一緒にラグビーしよう」って言ってもらい、ラグビーをするキッカケをもらえました。


親にラグビーをさせてほしいと話し、応援してもらえることになり、ラグビーをさせてもらえました。
自分のことを信じ続けてくれた両親がいてくれたからラグビーができました。


あの頃の自分への両親の対応は中々できるものじゃないと思います。
今思えば、当時はなにもしていない、なにもわからない自分になにかのキッカケになればと色々してくれていたな、過去を思い出すと本当に迷惑かけてしまったと今も感じます。
本当にたくさんの人のお陰で、ラグビーをここまでできました。
ただ今となっては、自分勝手でしたが遠回りや道をそれてしまったことを後悔してません。
逆にそれがあったからこそ今の自分がいるんだと思っています。
これが私のラグビー人生のスタートです。


今の素直な気持ちはラグビーとチームを離れることが寂しいです。


ですが、始まりがあれば終わりもあります。
と同時に終わりがあれば始まりもあります。
スタートを大事にして、今後も元気と笑顔をモットーに生きていきたいと思います。


最後に近くでたくさん応援してくれた、
ファン、家族、両親、姉妹弟、嫁家族、会社上司、会社先輩、会社同僚、恩師、幼・小・中・高・大・社友人、友人の親、友人の兄弟姉妹、飲食店屋さん、魚屋さん、北見の方々、菅平の方々、色々な方々、本当にありがとうございました。


感謝に尽きます。
またいつか笑顔で会いましょう。」


【伊藤有司選手写真を紹介】


↑トップリーグ2018開幕戦となったパナソニックワイルドナイツ戦ではゴール前スクラムから相手ウィングを抜き去り先制トライを奪い会場を沸かせた




↑高い身体能力はキャリアを積んでも衰えず。多くのトライを重ねた。



↑ウィングとは思えない強さでFWと連携して密集のプレーをすることも



↑天理大学ラグビー部出身者ではチーム最年長。写真は天理市で行われたトップリーグ2018 リコーブラックラムズ戦。



↑現役選手としては数少ない下部リーグ時代も経験。スピアーズのトップリーグ昇格に貢献した。写真は2012年シーズン。



↑社員選手として朝早く出社して業務を行い、オフ日には自主練習も。選手として会社員として成長し続けながら現役生活を駆け抜けた



↑グラウンドでは笑顔を絶やさず、チームに元気を与える存在だった



↑地域貢献活動にも積極的に参加。クボタスピアーズのじゃんけん担当として活躍



伊藤選手、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。


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