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2019年度退団選手コメント(田中健太選手)

田中健太
年齢:32歳
ポジション:ウィング、センター
スピアーズ在籍:2011-2020(9年間)
スピアーズcap数:32cap


頼れる選手が退団となりました。
9年間のスピアーズでの活動に終止符を打った田中健太選手。
コロナウィルスの影響によりシーズン途中で終了となってしまった今シーズン。もっと田中選手のプレーを見たかったファンは多いのではないでしょうか。


あの一瞬の加速で相手を置き去りにするスピード、速いだけでなく外国人選手にも負けない強さ、鋭い読みで相手の攻撃を断ち切る強烈なタックル、無口で武骨でマッチアップした相手はプレッシャーでしかないあのオーラ、相手にしたらすごく嫌で、味方にしたら最高に頼もしい、そんな選手がオレンジのジャージを脱ぎます。


「グラウンドでの田中選手の勇姿をもっと見たかった」そう思うのはファンだけでなく、チームメイトを中心とした田中選手と一緒にプレーした選手はきっとそう思うはずです。
チームの兄貴のような存在として、多くは語らず、努力を怠らず、体を張り、自分がすべきことをする。怪我もあり痛みを抱えたまま試合に臨むこともあったでしょう。それでもひとたびピッチに立てばチームのため、仲間のため、全力を出し切る。その背中を見て、勇気づけられた選手やファンは多くいました。


入団当初は下部リーグだったクボタスピアーズ。
田中選手たち世代を中心とした選手たちの貢献により、現在のクボタスピアーズの成長があります。


トライ後の無邪気に笑ってボールを投げてガッツボーズする表情。
仲間のトライの時にも自分がトライしたかのようにうれしそうに駆け寄るあの姿。
練習の合間に、仕事の電話で忙しそうにしていてもグラウンドに出ればラグビーモードに切り替わりボールを追うあの背中。


そうした田中選手の様々な一面があったからこそ、田中選手はチームにもファンにも愛されています。
田中選手、9年間ありがとうございました。


以下の通り、コメントを頂いていますので、ご覧ください。



①クボタスピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。

「私が印象に残っている試合は、全てですが、その中でも特別な試合は、2014-2015
シーズンの東芝ブレイブルーパス戦とNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦です。
自身のトップリーグデビューの年でしたし、両ゲーム共、活躍できた事と、逆転勝利をした
2試合はとても印象的です。」


↑トップリーグ2014-2015 vs東芝ブレイブルーパス戦。クボタスピアーズが11年ぶりに東芝ブレイブルーパスに勝利したゲームでチーム最初のトライを奪った田中選手



↑トップリーグ2014-2015 vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦。80分過ぎにスピアーズがPGにより逆転する好ゲームとなった。田中選手は11番で先発し1トライを奪う活躍。


②クボタスピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。


「今季限りでスピアーズを退団致します。田中健太です。
9年間本当にありがとうございました。
先ず、大きな怪我もなく、丈夫な身体に産んでくれた母にありがとうと伝えたいです。
次に、家族の為に、単身赴任で一生懸命働き、夜勤明けでも試合に駆けつけてくれた父にありがとうと伝えたいです。
今までラグビーを続けさせてくれて、本当にありがとうございました。


現役生活は、あっという間で、楽しかった記憶しかございません。
28年間続けてきたラグビーは、決して順風満帆ではなかったです。しかし、特別なモノであり、数えきれない程の思い出の数々、私の人生の一部でした。


私が、ラグビーに出会ったのは、4歳の頃でした。きっかけは、当時通っていた幼稚園に、クラブ活動があったのが始まりです。(全く記憶にありませんが)卒園後、伊丹ラグビースクールで小・中学生とラグビーを続けるのですが、小学校高学年辺りから、徐々に道が逸れはじめて行ってしまいます。
中学生になると、思春期なのか、異様に暴れたい感覚に陥っていて、学校へ行けば問題を起こす、人様に迷惑をかける。そんな毎日が嫌で、次第に学校へ行かなくなって、非行への道に進んで行ってしまいます。正直、「生きてるって何?」「俺って生きてる意味ある?」等と考えた時期もありました。
しかし、何となくラグビーは続けていました。(メンバーにも恵まれて成績は良かったです。)


進路相談の時に、当然の事ですが、行ける高校はありません。当時、ラグビーも辞めたかったので、定時制に通って働くつもりでした。
しかし、その事を知った父は、激怒し、大喧嘩になりました。
しばらくしてから、父に、高校までは頼むからラグビーを続けてくれ。卒業したらなんも言わん!と頭を下げられました。
その後、私は、高校までは続ける約束をしました。
後日、母曰く、父もサッカーを続けていましたが、当時私と同じような状態で、高校に行かなかった事を、今でも非常に、後悔をしているとの事でした。自分と同じ道に進んで欲しくなかったのだと、愛を感じます。
そこで、いっその事やるなら強いところでやろうと思い、スポーツ推薦を貰い、大阪工大工(現常翔学園)に入学しました。


ここでは、集団生活とは、強豪ラグビー部とは、上下関係とは、と色々学んでいましたが、遊びたい欲や停学、登校拒否、人間関係と色々な問題も重なり、精神的に病んでしまって、高2で学校を辞めるつもりでした。


その時、同級生の現キヤノンイーグルスの橋野が全国大会予選大阪大会決勝に出場していたのを知り、こいつには、負けてられん!と何かのスイッチが入り、再び、ラグビーを続ける決心が生まれました。
高3の時には、全国大会にも出場して、無事に卒業することが出来ました。


卒業後は、大学に進みますが、まさか自分が大学に行くなんて思ってもいなかったで、大学生活では、勉強してこなかったせいで、授業について行けず、縛られていた高校時代からの解放感等で、ラグビーにも中途半端、ダメダメな大学生活を送っていました。
その時、同期の現日野レッドドルフィンズの片岡が、「人生1回やねんから、まじめにラグビーしようや!ラグビー好きなんやろ?」と激しく熱い言葉を私にくれました。彼のおかげで、自分は何となくラグビーを続けて来たのではなく、ラグビーが好きなんや。と改めて気づきました。


気づくのが遅いって思われるかもしれませんが、気づくのに、遅いも早いも関係ありません。気づく事が大事で、本気で好きな事に気づける人間なんて、なかなかいないと思います。私は幸い、気づくことが出来ました。これは、私一人ではなく、ラグビーを通じて出来た友人のおかげだと思います。何より、ラグビーが、一人の男の人生を変える程の影響力があるスポーツだったのです。
ラグビーによって、出会えた友人のおかげで、人生が変わり、人生を救われたと言っても過言ではありません。そんなラグビーが大好きでした。ラグビーよ、ありがとう!!


もう、みんなとラグビーが出来なくなるのは、非常に寂しく思います。
この場をお借りして、お世話になった先輩方、友人、後輩達に感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとうございました。


最後に、ファンの皆様へ、いつも試合に足を運んで頂きありがとうございました。
皆様のおかげで、楽しい現役生活が送れた事に感謝致します。
最後の方は、試合をしている姿を、お見せする事が出来ずにごめんなさい。
私のプレーを、少しでも覚えてもらっているなら幸せです。
また、どこかで会いましょう。
9年間ありがとうございました。
これからも、スピアーズの応援を宜しくお願い致します。


【田中健太選手写真を紹介】


↑速さだけでなく強さも田中選手の魅力のひとつ







↑タックルも田中選手の特徴の一つ。流れを変えるような鋭いタックルが持ち味だった。



↑今季退団する伊藤選手と両ウィングで先発することも多かった。子供たちと写真を撮る田中選手と伊藤選手




田中選手、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

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