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GAME試合結果

ジャパンラグビートップリーグ プレーオフトーナメント 準決勝試合結果

21.05.16(日)13:10キックオフ


クボタスピアーズ

サントリーサンゴリアス
9 合計 26
T G PG DG   T G PG DG
0 0 2 0 6 前半 1 0 2 1 14
0 0 1 0 3 後半 0 0 4 0 12

出場選手

# スターティングメンバー # リザーブメンバー
1 海士広大 16 杉本博昭
2 マルコム・マークス 17 羅官榮
3 北川賢吾 18 山本剣士
4 デーヴィッド・ブルブリング 19 青木祐樹
5 ルアン・ボタ 20 末永健雄
6 トゥパフィナウ 21 岡田一平
7 ピーター・ラピース・ラブスカフニ 22 岸岡智樹
8 バツベイシオネ 23 ファウルア・マキシ
9 井上大介    
10 立川理道    
11 タウモハパイホネティ    
12 ライアン・クロッティ
13 テアウパシオネ
14 ゲラード・ファンデンヒーファー
15 金秀隆

個人得点

氏名 T G PG DG
ゲラード・ファンデンヒーファー     3 9

入替・交替

種類 時間 背番号
種類 時間 背番号
入替 後半10分 13 → 22
入替 後半16分 7 → 20
入替 後半16分 8 → 23
入替 後半16分 9 → 21
入替 後半20分 1 → 17
入替 後半20分 3 → 18
入替 後半20分 5 → 19
入替 後半24分 2 → 16


レポート

クボタスピアーズは日本選手権 兼 トップリーグプレーオフトーナメント準決勝に進出。
コロナウィルス感染拡大防止の観点から無観客の東大阪市花園ラグビー場でサントリーサンゴリアスと対戦しました。サントリーサンゴリアスは、過去なかなか勝てていない相手。今シーズンもリーグ戦、練習試合含めて敗戦しています。


過去の歴史を紐解くと、カップ戦を除く、プレーオフの準決勝に進出するのは2005-06シーズンのマイクロソフトカップ以来。この試合も、同じ花園ラグビー場、同じサントリーサンゴリアス相手に44-25で敗れています。
また、クボタスピアーズが日本選手権に出場するのは2009年の第46回大会以来ですが、その一回戦で、奇しくも同じ花園ラグビー場、同じサントリーサンゴリアス相手に62-17で敗れています。


まさに因縁の対決といえるこのカードですが、この歴史からわかる通り、いかにトーナメントで勝つことが難しいか、そしてサントリーサンゴリアスはそのトーナメントをいかに勝ってきたかがわかります。トーナメントの勝ち方を知っているサントリーに対して、挑戦者の立場になるクボタスピアーズ。これまで40週にかけて作り上げた自分たちのラグビーがいかにできるかがポイントです。



前半:スピアーズの強みが出せないながらも一進一退の攻防


立川選手のキックオフでスタートすると相手アタックのファーストブレイクダウンで、ラピース選手とマルコム選手のジャッカル。




これで最初のペナルティを得ると敵陣22m付近でラインアウトとなります。このラインアウトが失敗。
チャンスを活かせません。
対するサントリーは、これまでの強みであるボールを保持するラグビーから徹底したキック主体の攻撃。またタッチキックからのボールもすぐにクイックスロー*1で再開。スクラムは反則多くなかなか組み合えず。


このキックオフ5分までの攻防で、今日の相手はセットプレーを軸とするクボタの強みを消し、キックを使ってプレッシャー、そしてディフェンスから前の同カードの試合でも課題となったブレイクダウンで反則を誘う展開だということがわかります。


それでも、クボタは5分過ぎから自陣でスタートしたアタックでフェーズ*2を続け、前にでると相手ペナルティを誘います。正面長めのキックをファンデンヒーファー選手が決めて、前半8分3点の先制。



その後も相手は同様の戦術で、キックを多用。
チームとしては、このキックに対する対策はしてきました。
バックス3と呼ばれる両ウィングとフルバックが良くコミュニケーションを取り、処理しますが、相手の徹底したこの攻撃に、ボールを保持し、フェーズを重ねる、自分たちのラグビーを継続することができません。


そして前半20分には相手ドロップゴールにより同点。


その後も20分クボタ、23分サントリー、25分サントリー、30分サントリーと3点の取り合いが続き両者トライがないままスコア6-9で残り7分となります。






最初のトライ、そしてこの試合唯一のトライを奪ったのは34分サントリーでした。
クボタ陣ゴール前ラインアウトから素早く広く展開し、左隅にトライ。
6-14とします。




その後も、追加点を奪いに攻めますが、ラインアウトはクリーンなボールが出ず、ラックを続けても最終的には相手の絡みによりボールを奪われます。



点数動かず8点を追って前半終了となりました。


相手の徹底したキックとディフェンス、そしてブレイクダウンでプレッシャーによりなかなか自分たちのラグビーができないスピアーズですが、それでも緊張感のある一進一退の前半となりました。


それは、これまでの試合もそうだった通り、ディフェンスでの、ひとりひとりのハードワーク。
試合前にフランヘッドコーチはこの試合を「腕相撲のような試合になる」と表現しましたが、その通りの我慢比べの前半となりました。



後半:最後までトライ奪いにいき逆転を信じ戦うスピアーズ


後半、相手も戦い方を変えるかと思いましたが、まったく同じ展開となります。
2分にサントリー、7分にクボタ、9分にサントリー、とゴールを決めて、スコアは後半10分で9-20




さらに後半15分にサントリーに3点を重ねられたところで、リザーブ選手を投入。
インパクトプレーヤーを入れることで、この停滞したゲームに勢いを作り、流れをクボタに向かせたいところです。





しかし、その後も19分にペナルティゴールを奪われ9-26に。
残り20分。コツコツと相手に奪われていった点差は、2トライ2ゴール1ペナルティゴールでやっと同点という点差ですが、それでもまずは目の前の1トライ、そして1フェーズを続けようと必死で攻めます。







35分には9フェーズの末、マキシ選手がインゴールに入りますがトライ認められず。
試合終了間際にも岡田選手がインゴールにファンブルしたボールに飛び込みますが、トライ認められず、そのままノーサイドとなりました。




今シーズンでもっとも自分たちのラグビーを行えなかったスピアーズ。
対する相手は徹底したキックゲームとブレイクダウンのプレッシャー、そして刻むゴールキックで勝利しました。
スピアーズにとっては不完全燃焼の試合となったかもしれませんが、逆に相手からトーナメントでの勝ち方を教わったとも言えます。この試合を来シーズンに活かし、さらに強く、そして勝てるチームになれるよう、一歩一歩前へ進み続けたいと思います。


今シーズンも応援ありがとうございました
最後の試合がオレンジアーミーのいない会場で終わってしまったことを、とても残念に悔しく思います。さらに進化したスピアーズで来シーズン戻ってきます。


試合前のSNSを通じた、オレンジアーミーの応援は選手たちにも届き、それが最後まで勇敢に戦い抜いたパフォーマンスに繋がりました。


この試合は、負けはしてはしまいましたが、オレンジアーミーやボルツ(試合に出場していないメンバー)を含めたチーム全員の絆の強さが証明された、価値のある一戦でした。


★試合前にオレンジベースボールシャツと写るオレンジアーミーの投稿がTwitter上で100件以上投稿されました。
https://fb.watch/5yE93-Ahyn/


★今シーズンの順位
この試合の結果でクボタスピアーズはトップリーグ2021トップ4という結果になりました。


★この試合のハイライト映像はこちらです↓
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/cqsYWsSXh7eoHX/index.html




【フラン・ルディケヘッドコーチのコメント】

「まずはサントリーサンゴリアスさんおめでとうございます。
素晴らしいラグビーを見せてくれました。決勝へ進出するにふさわしいチームだと思います。彼らの健闘を称えたいと思います。私たちが勝てなかった理由として、この試合でクボタウェイのラグビーをできなかったことだと思います。ただ、今シーズンを振り返ると、私たちのやりたいラグビーをすることができていたので、そうした点は良かったと思います。また、強くなって成長して戻ってきたいと思います。
今回の試合は、まずボールをキープすることができませんでした。前半はいいスタートでしたが、ブレイクダウンでペナルティが多く、自分たちのプレーができませんでした。また、相手はキックをうまく使いました。スコアボードの結果が示すように、ゴールキックで点数を刻まれ、戦術面でサントリーサンゴリアスさんがよくやった結果だと思います。」




【立川キャプテンのコメント】

「今回、サントリーサンゴリアスさんはしっかりとプランを立ててこの試合に望んだことで、自分たちのやりたいラグビーをすることができませんでした。しかし、その中でも最後までトライを目指してプレーしたチームメイトを誇りに思います。サントリーサンゴリアスさんには、決勝でいいプレーを見せてほしいと思います。今シーズンで得たものは財産です。この財産を活かして来シーズンも戦っていきたいと思います。こうしたプレーオフの経験は、クボタスピアーズには今まであまり経験がありませんでした。だからこそ、この経験が活きてきます。今まで積み上げてきたことを、こうしたプレッシャーのある中でもできるようにしたいです。
また、ディフェンスについてはうまくやっていたと思います。だからこそ、相手もキックを蹴ってきたのだと思います。ただ、そのディフェンスでのペナルティは課題です。
リザーブのインパクトプレーヤーは、サントリーサンゴリアスを追い詰めるプレーを見せました。」



【ピックアップ写真】


↑この試合でトップリーグ50試合を達成したラピース選手。記念ジャージを着てプレーした。



↑井上選手はいつも通りの安定感を見せた



↑デーヴィッド選手は、このタフなゲームを80分間ハードワークし続けた。



↑立川選手は、この難しい試合を80分通してコントロール。苦しい場面でかならずボールの近くにいる選手。



↑岸岡選手など若い選手たちにとってこの経験はきっと今後活きてくるはず



↑マキシ選手はこの試合で強さを見せた。さらなる成長に期待!



↑青木選手は久しぶりの長いプレー時間で、持ち味のワークレートを発揮



↑この試合はボルツ(試合に出場していないメンバー)も観戦。オレンジアーミーがいない分、そのオレンジアーミー隊の隊服ともいえるベースボールシャツを着て応援した。また、各選手とクボタスピアーズの歴代ジャージを観客席に飾り、ラグビーへの感謝を表現した。


【ラグビー用語解説】


1.クイックスロー
ラインアウトを形成する前にボールをフィールドに入れること
2.フェーズ
スクラムやラインアウトからカウントされ、ラックやモールが形成さえる度に1フェーズ、2フェーズと繰り返される



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