GAME試合結果

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント準決勝 東京サントリーサンゴリアス戦試合結果

23.05.14(日)12:05キックオフ


クボタスピアーズ
合計 24
T G PT PG DG
前半 1 1 0 0 0 7
後半 2 2 0 1 0 17
VS
合計
 
前半
後半

東京サントリーサンゴリアス
合計 18
T G PT PG DG
前半 1 1 0 1 0 10
後半 1 0 0 1 0 8

出場選手

# スターティングメンバー
1 海士広大
2 マルコム・マークス
3 北川賢吾
4 ヘルウヴェ
5 ルアン・ボタ
6 トゥパフィナウ
7 末永健雄
8 ファウルア・マキシ
9 谷口和洋
10 バーナード・フォーリー
11 木田晴斗
12 立川理道
13 リカス・プレトリアス
14 根塚洸雅
15 ゲラード・ファンデンヒーファー

リザーブメンバー

# リザーブメンバー
R 杉本博昭
R 紙森陽太
R オペティ・ヘル
R 堀部直壮
R 玉置将也
R 藤原忍
R ライアン・クロッティ
R ハラトア・ヴァイレア

個人得点

氏名 T G PG DG
バーナード・フォーリー 1 3 1 14
紙森陽太 1   5
マルコム・マークス 1   5

レポート

12月に開幕した今シーズンもいよいよクライマックスへ。
レギュラーシーズンを16戦中14勝1敗1分で終えたスピアーズは、プレーオフトーナメント準決勝を東京サントリーサンゴリアスと対戦しました。

同カードは開幕戦と最終節に行われ、いずれもスピアーズの勝利。しかし、タイトル獲得経験もある強豪サンゴリアスは、プレーオフトーナメントの戦い方も知る難敵であることには変わり有りません。

プレーオフで、そして試合会場となるこの秩父宮ラグビー場でサンゴリアスに勝つ。この一戦はチームのここまでの成長が試される一戦となります。

この試合にスピアーズは、スターティングメンバーに、レギュラーシーズンで活躍したほぼベストメンバーを揃え、リザーブには若い選手たちや、杉本選手、クロッティ選手といった経験豊富なメンバーを融合したラインナップで挑みます。

この試合は、スピアーズの歴史を作るに相応しい86分までどちらに転ぶかわからない激闘となりました。




試合当日は、チームのブーストシャツ配布もあり、会場の半分以上がオレンジに染まった中キックオフとなりました。
(参考)プレーオフをオレンジに染めて選手を後押し!!ブーストシャツ配布のお知らせ


前半:序盤から退場者もでる激しい40分

試合当日のキックオフ時間は、曇り空。暑くもなく寒くもなく、プレーするにも観戦するにもちょうどいい気候の中、キックオフとなりました。



前半の40分はスコアボードの動きは少ないものの、激しさが目立つ荒れた展開となります。

スピアーズボールでスタートすると、相手にキャッチさせてタックルからブレイクダウンでプレッシャーをかけ、その後のスクラムでペナルティを奪います。
まずはショットを選択し、先制点のチャンスとなりますが、これが不成功。

その後、キックの蹴り合いからフェーズを重ねていいリズムで攻撃を続けますが、ここで相手の危険なタックルにより海士選手が負傷。開始4分にしてタンカで退場となります。また、このタックルにより相手が危険なタックルをしたとして、レッドカードで退場。開始早々に波乱の展開に。


開始10分までの試合展開はエリアではややスピアーズが優勢。しかし、相手のディフェンスでの接点はこれまでの2戦よりも強度が高く、スピアーズは前にでることができません。


10分を過ぎたところで、グラウンドほぼ中央の位置でスピアーズがペナルティを犯して、相手がゴールを狙うもこれが不成功。しかし、その数分後にスピアーズは、自陣で危険なタックルを犯して北川選手がシンビンに*1

このペナルティでサンゴリアスが再度ゴールを選択し、これを成功させて0-3とします。

その後のリスタートからは、両者エリアを奪いつつも、隙を見て仕掛ける緊張感のある展開に。

初トライは前半24分にスピアーズでした。敵陣からから連続攻撃を仕掛けて少しずつ前にでると、ゴール前まで攻め込んだところで、最後は紙森選手がボタ選手の後押しを受けながらインゴールに抑えてトライ成功。ゴールも決まり前半26分で7-3とスピアーズがリードします。



これでスピアーズがペースを握るかと思われた30分。中盤からのスピアーズがペナルティを犯してプレーが止まると、サンゴリアスはスピアーズの背後のスペースを見逃さすにキック。虚を突かれたスピアーズは対応できず、これを相手にキャッチされトライ、そしてゴール成功。隙をついた相手の攻撃で逆転を許し、7-10とします。

その後も両者攻めるものの、得点には至らず3点差で前半が終了します。

前半で特に目立ったのはその接点。相手サンゴリアスはこれまでの2戦とは接点のレベルがひとつ上がった印象。スピアーズはこれに後手を踏み、ミスも生まれ、攻撃に勢いを作り出せません。

相手はひとり少ない状況ですが、それを感じさせないプレッシャーでスピアーズはこの状況をうまく活かせないまま、3点ビハインドで折り返しとなります。



後半:壮絶なラスト7分を耐えて死闘を制す

メンバーを変えずに開始した後半は、木田選手の強烈なタックルから始まります。

相手の攻撃を外から詰めてタックルし、ペナルティを奪い、ここからの攻撃で前進し、ペナルティを得ると、フォーリー選手が決めて10-10の同点に。

このタイミングでスピアーズはオペティ選手とハラトア選手を投入。

後半14分にはサンゴリスがPGで3点追加。10-13と勝ち越されますが、後半15分すぎにはマークス選手のキックチャージからボールを繋いでゴール前まで運ぶと、再びマークス選手がボールを受け取りインゴールに飛び込みトライ。ゴールも決まり17-13と勝ち越します。



後半25分には、相手の攻撃の勢いを止めきれず左サイドにトライされるものの、これがTMO*2の結果トライ取り消し。このタイミングで、杉本選手、堀部選手、クロッティ選手を投入します。

スコアボードは動かないまま時間はすぎた後半35分。スピアーズは中盤からのラインアウトでじわじわとプレッシャーをかけて前に出ると、相手の背後にキックでボールを落とします。

相手にインゴールでボールをキャッチさせたところで、ファンデンヒーファー選手がタックルで仕留めキャリーバック*3に。ゴール前マイボールスクラムのチャンスとなります。

このスクラムを安定してボールを出すとクロッティ選手、マキシ選手と近場を突いた後の3フェーズ目、フォーリー選手がボールを貰うと前にできたスペースを見逃さずそのままゴール下にトライ。コンバージョンも成功させて24-13と残り2分で11点差とします。




選手にもファンにもやや安堵の表情が見えたこの後、スピアーズにとって最も長い7分間が訪れます。

サンゴリアスはリスタートからマイボールとすると中盤からアタックを続けます。しぶとくディフェンスを続けますが、反則も犯さず徐々に前に出たサンゴリアスはノーサイドまで残り20秒というところで左サイドにトライを奪います。


このトライで24-18の6点差。サンゴリアスは勝利のために7点を取らなくてはいけない状況を、すぐさまコンバージョンキックを蹴ります。これが不成功となったところで、前後半終了のホーンが。
試合時間は80分を経過しますが、残り1プレーを残してのリスタートとなります。

リスタートキックをフォーリー選手が深く蹴ると、サンゴリアスはキャッチして自陣からボールを保持してアタック。猛攻を仕掛けます。。
ここまでほとんどの時間を14人で戦ってきたとは思えないプレーで最後まで攻め続けられ、自陣ゴール前に。


このゴール前アタックから、モールを押し込まれてしまうスピアーズ。ですが、インゴールに入ってもスピアーズ選手はボールの下に手を入れ、体を潜り込ませ、グラウディングを許しません。
トライの判定はTMOに。この判定は5分以上の時間がかかる非常に難しい判定に。この時間をかけたTMOの結果、相手のトライは認められず、24-18のスコアのままノーサイドとなりました。


ノーサイド後の経過時間は85分をすぎ、TMOの時間を含めれば長い戦いとなったこの試合。
勝利してチーム創設以来初の決勝進出となりますが、それを手放しで喜べない試合であったことは選手やスタッフの表情を見てもわかります。

ただ勝利したなかで、プレーオフという戦の厳しさをサンゴリアスから教えられたこの経験は大きな学びです。

この激闘から得た経験をさらなる成長に変えて、今シーズンのラストマッチに臨みたいと思います。

★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24156



【ピックアップ写真】


↑プレイヤーオブザマッチはバーナード・フォーリー選手



↑接点激しい攻防をプレーでリードした末永選手



↑予定より早い出場も最後までハードワークを見せた紙森選手



↑玉置選手はこの大舞台で後半途中から出場



↑この試合をブースト(後押し)してくれたスタンドに試合後感謝を伝える選手たち




【次戦についてのお知らせ】

NTTリーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝戦
相手:埼玉パナソニックワイルドナイツ
日程:5月20日(土)14時35分キックオフ
場所:国立競技場


【次戦の観戦情報】

ホスト&ビジター:ビジター
ジャージ:ファーストジャージ

チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから

TV放映・配信
放映:J-SPORTS1
BS放送:日本テレビ
配信:J-SPORTSオンデマンド


【ラグビー用語解説】


1.シンビン
イエローカード、10分間の退場

2.TMO
テレビジョン・マッチ・オフィシャル、つまりビデオ判定のこと

3.キャリーバック
自陣のインゴールに自ら持ち込んだり、蹴ったりしてボールを地面につけること。自陣5m付近からの相手ボールスクラムでの再開となります。


プラチナパートナー

  • 興和株式会社(バンテリン)

ダイヤモンドパートナー

  • 冨士機材
  • 新潟クボタ

ゴールドパートナー

  • 株式会社関東甲信クボタ
  • BLK
  • クボタ建機ジャパン
  • きらぼし銀行
  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 東京ベイ信用金庫

オフィシャルパートナー

  • 大成建設株式会社
  • 国分グループ
  • 安藤ハザマ(安藤・間)
  • ジーマックスエネルギー株式会社
  • トーエネック
  • NIYU(二友組)
  • 株式会社ミクニ

事業連携パートナー

  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 株式会社日本オフィスオートメーション
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 河内屋酒販株式会社
  • 日の丸自動車興業株式会社
  • 朝日信用金庫
  • 大宝商事株式会社
  • 日本鋳造

地域連携パートナー

  • 東武百貨店船橋
  • 東武トップツアー株式会社
  • イオンモール成田
  • HUB
  • やます
  • ダイドードリンコ株式会社
  • 医療法人財団京映会

サプライヤー

  • ジースター
  • 大塚製薬株式会社
  • 健康体力研究所(Kentai)
  • 国士舘大学
  • オンワード
  • VENEX(ベネクス)

チケットパートナー