井上大介 選手
年齢 | 33歳 |
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ポジション | スクラムハーフ |
在籍 | 2012-2023(11シーズン) |
デビュー戦 | 2012年9月15日 トップイーストリーグ vs栗田工業戦(海老名運動公園陸上競技場) |
スピアーズCap | 88cap |
※Cap...公式戦試合出場数
勝負師。
井上選手はそんな存在だったのではないでしょうか。
井上選手はその明るい性格と、だれとでもコミュケーションを取る親しみ溢れるキャラクターで、チーム内外問わずに愛されました。しかしその一方で、だれよりも負けず嫌いの一面を持つ井上選手の姿勢は、試合や練習を通してどの世代の選手たちにも影響を与える存在でした。
どんな相手にも恐れず立ち向かっていくその姿、時に歯に衣着せぬ発言を通してチームを奮起させるその姿、そうした姿は勝負に拘る姿勢がそうさせたのではないでしょうか。そうした勝負師としての存在は、チームに勝つ文化を醸成し、今季優勝という形で花開きました。井上選手は、クボタスピアーズというチームを「良いチーム」から「勝つチーム」に引き上げた存在です。
そんな井上選手から退団にあたってのコメントを頂いていますので、ぜひご覧ください。
①スピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。
数々の試合が印象に残っているし、リーグワンで優勝した試合ももちろん記憶に新しく1つを選ぶのは難しい所ではありますが、強いてあげるとするならば入社2年目のシーズン最後のワイルドカードのNEC戦です。
試合内容と言うよりかは、人生最大の大怪我をしたからです。
そこから地獄のようなリハビリが始まり、トレーナーの方ともやり合いました。
「もーいいです。復帰しなくていいんでゆっくりリハビリします」そんな発言をしたことも覚えています。そうした発言は、そこまでのリハビリは初めてで、メニューの多さに耐えられず相当ストレスも溜まっていたからだと思います。
そこからトレーナーと色々話し合い、自分に合ったリハビリにしてもらえるようにしました。その結果、最初の手術がうまくいった事や、トレーナーの方々のサポートのおかげで、ドクターもビックリのスピードで、怪我からわずか10ヵ月後に試合に復帰しました。
1年以上はかかると言われていたので、この結果はリハビリに関わってくれた皆さんのサポートのお陰だと思っています。更にその試合は完敗でしたし、自分にとってはラグビー人生最大の試練を迎えた試合となった事でよく覚えています。
↑2014年2月1日のNECグリーンロケッツ戦では9番で先発
②スピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。
何度もお話させて頂く機会を頂きましたので同じ話になってしまうかもしれませんが、心から思っておりますので改めて述べさせて頂きます。
今シーズンのスピアーズ優勝は、チーム関係者だけでなく、応援して下さる方々の熱さが導いてくれた最高の結果だと思っています。えどりくでの不敗神話を始め、各試合会場に多くの方々に足を運んで頂き、熱い声援を送って頂き本当にありがとうございました。また、試合に出ていないにも関わらず、たくさんの方々の井上への応援も届いておりました。
この場をお借りして改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!!!
これからもっとオレンジアーミーが増えて、更なるスピアーズの躍進へと繋がっていくことを願っています。
私もオレンジアーミーの一員として、後輩達の頑張りを楽しみにしています。
それでは皆様、いつかまたどこかのグラウンドでお会いしましょー!!
本当にありがとうございました!!
【井上選手写真を紹介】
↑デビュー戦となる栗田工業戦ではリザーブで出場
↑トップリーグ初Capとなった2013年8月31日ヤマハ発動機ジュビロ戦ではトライも奪う
↑最後の公式戦出場となったのは2022年3月5日の静岡ブルーレヴズ戦
↑2023年5月22日 クロージングセレモニーにて同期入団の立川選手・田村アカデミーコーチと
井上選手の新たなステージでの活躍を、チーム一同楽しみにしています。